未経験エンジニアが学ぶべきプログラミング言語

2023年09月11日
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2022年度から高校のカリキュラムにおいて、プログラミング教育が必修化されることから、多くの人々がプログラミング学習に興味を抱いている方も多いでしょう。
しかし、プログラミング言語とは具体的に何なのか、そして実際に学習を始める際にどの言語から学ぶべきなのか、多くの方が迷っているかもしれません。
この記事では、プログラミング言語の説明と、初めに学ぶべき言語について解説しています。

プログラミング言語とは

プログラミング言語は、コンピュータと人間の間のコミュニケーション手段です。人間は特定の構文やルールに基づいてプログラムコードを書き、コンピュータはそのコードを実行して指示されたタスクを実現します。

プログラミング言語は、コンピュータにとって理解可能な形式でタスクや手順を記述するために使用されます。それぞれのプログラミング言語には、独自の文法や特徴があります。一部のプログラミング言語は特定の目的に特化しており、例えばWeb開発やデータ解析など、さまざまな分野で利用されています。

プログラミング言語の選択は、開発者が達成したい目標やプロジェクトの要件に基づいて行われます。それぞれのプログラミング言語には、利点や欠点があります。開発者は、プログラミング言語の文法や機能を学び、それを使用してソフトウェアやアプリケーションを作成します。

プログラミング言語のコンパイル言語、スクリプト言語とは

コンパイル言語とスクリプト言語は、プログラミング言語の特性に基づいて区別される用語です。

コンパイル言語(Compiled Language)
ソースコードをコンパイラと呼ばれる特別なプログラムによってコンパイルされ、実行可能なバイナリコードに変換される言語です。コンパイル処理は、ソースコード全体を解析し、構文の正当性や型の整合性をチェックし、最終的なバイナリ形式の実行ファイルを生成します。この実行ファイルは、コンピュータのハードウェア上で直接実行されます。CやC++、Javaなどが代表的なコンパイル言語です。

スクリプト言語(Scripting Language)
ソースコードを解釈しながら実行する言語です。スクリプト言語のプログラムは、通常、スクリプトエンジンやインタプリタによって逐次的に実行されます。スクリプト言語は一般的に、相対的に小規模で簡単な処理やスクリプトタスクを実行するのに適しています。スクリプト言語は、柔軟性と速い開発サイクルが重要な場合に頻繁に使用されます。スクリプト言語は、実行前に明示的なコンパイルの必要性がなく、コードを直接書くことができます。

スクリプト言語とコンパイル言語は、ソースコードの実行方法と処理の性質に基づいて区別されます。スクリプト言語は逐次的な実行が可能で、実行前にコンパイルが必要ない一方、コンパイル言語は事前にコンパイル処理を経て実行ファイルを生成し、それを実行します。それぞれの言語の選択は、特定の要件や目標に応じて行われます。

プログラミング人気ランキング(TIOBEプログラミング言語人気指数)

TIOBEプログラミング言語人気指数は、検索数や関連コンテンツ、開発者の関心度などを考慮して、プログラミング言語の人気度を定量化するランキングです。毎月更新され、需要やトレンドを把握する指標として広く利用されています。

2022年10月データ

「TIOBE Softwareによると、Python、C、Java、C++といった上位4つのプログラミング言語が昨年の市場シェアの40%を占めており、今年に入ってその割合は55%にまで上昇しています。これらの言語は長期間にわたって上位を維持し、他の言語に比べて非常に人気があります。さらに、その差が拡大しているとの分析もあります。
Javaは主要な競合言語としてC#が存在しますが、C#のインデックス値は低下傾向にあります。Pythonには特定の領域でRやRubyとの競合が存在しますが、一定の安定傾向が見られます。C/C++に関しては、競合相手は存在するものの、Rustがトップ20入りし、過去最高のシェアを獲得したという事実が言及されています。また、GoogleがAndroidの低レベル部分をRust言語でプログラミングし始めており、今後Rustの成長が期待されています。

未経験の学習に適した言語

・Python
Pythonは読みやすく書きやすい文法を持ち、未経験者にとって学びやすい言語です。また、幅広い用途に利用されており、Web開発、データ分析、人工知能などの領域で広く活用されています。

・Java
Javaはオブジェクト指向の言語であり、大規模なアプリケーションやAndroidアプリの開発に広く使用されています。また、豊富なリソースやコミュニティが存在し、学習教材も多く利用できます。

・JavaScript
JavaScriptはWeb開発において不可欠な言語であり、フロントエンドやバックエンドの開発に使用されます。HTMLとCSSと組み合わせることで、インタラクティブなウェブページを作成することができます。

・Ruby
Rubyはシンプルで読みやすい構文を持つプログラミング言語であり、未経験者でも理解しやすいです。また、Ruby on Railsというフレームワークが存在し、ウェブアプリケーションの開発にも広く利用されています。

・C#
C#はMicrosoftによって開発されたプログラミング言語であり、Windowsアプリケーションやゲーム開発に広く使用されています。また、人気のあるゲームエンジンであるUnityもC#をサポートしています。

まとめ

まずは、プログラミング言語を学習してみることをおすすめします。おすすめの言語を紹介しましたが、プログラミングの書き方は多少異なるかもしれませんが、基本的な概念は変わりません。

人によって学習方法は異なりますし、使用目的によって開発言語も異なります。弊社が運営するEngineersGateでは未経験者にJavaを学習することをおすすめしています。その理由は、コンパイル言語で基礎的な学習ができることや、Javaが世界で最も広く使用されているため、情報やQ&Aが豊富にあります。ただし、弊社では中小規模のWeb開発の受託プロジェクトでJavaを使用することは少ないです。実際的な開発にはスクリプト言語が適しています。ただし、未経験者向けの学習ではJavaがおすすめだと考えています。

しかし、何でもよいのでまずはプログラミング言語の学習を始めてみることが重要です。プログラミングの技術は今後も需要が高まっていくため、興味がある方はチャレンジしてみましょう。様々な可能性が広がることでしょう。

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